『自立運転機能』
太陽光発電を設置されている方はお聞きになられたことがあるかと思います。
いざ…という時にすぐ対応出来ますでしょうか?
いざ必要となった時に 「どうすれば使えるかわからなかった」「コンセントの位置がわからなかった」 など
活用できなかった事例もたくさんあるようです。
本コラムでは、いざという時に対応できるように自立運転機能について解説していきたいと思います。
今年も台風シーズンが到来しています。今一度、確認しておきましょう。
⚡自立運転機能とは… |
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自立運転機能とは、停電時に太陽光パネルが発電した電力をご家庭内で使えるようにする機能で、
ほとんどのパワーコンディショナに備わっています。
ただし、停電時に電気を使うためには手動で自立運転モードに切り替える必要があります。
(自立運転切替機能付き蓄電池で自動切換設定済の場合は除く)
自立運転機能で使用できる電力は、通常最大1,500Wまでとなっています。
テレビや冷蔵庫、携帯電話の充電などは同時に使用できますが、電子レンジやドライヤーなどの消費電力が大きいものを同時に使うと
上限を超えてしまう可能性がありますので、あらかじめご家庭にある家電製品の消費電力を調べて
使える組み合わせを確認しておきましょう。
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また、自立運転が使えるのは晴天時に発電している間だけで発電できない夜間は使えません。
雨天や曇天時の場合、昼間でも安定した発電が出来ずに電気が使えなくなる可能性があります。
そのため、医療機器やパソコンなど生命維持や財産に損害を受ける恐れのある機器は絶対に接続しないようにしましょう。
⚡いざという時に対応できるように、まず確認! |
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停電を検知すると安全のため、パワーコンディショナの運転が停止します。
停電の際に、自立運転モードに切り替えることで自立運転用コンセントより電気を使用することができます。
いざという時に困らないようにコンセントの位置や自立運転の切り替え方法は事前にメーカーの取扱説明書でしっかりと確認しておきましょう。
自立運転機用のコンセントの位置 (例) ※メーカーの取扱説明書でしっかりと確認しておきましょう。
引用元:https://www.jpea.gr.jp/house/poweroutage/
屋内にパワーコンディショナを設置している場合、自立運転コンセントはパワーコンディショナの側面か底面に備わっています。
屋外にパワーコンディショナを設置している場合、自立運転用コンセントはパワーコンディショナとは別に部屋内や廊下の足もとなどに
設置されていることが多いです。
コンセントの場所がわからない場合は、設置した業者さんに確認しておきましょう。
自立運転時は、普段使っているコンセントは使えません。自立運転専用のコンセントしか使えませんので、
停電時に使う際に困らないように長めの延長コードや差し込み口が多い電源タップの用意をしておくことをお勧めします。
引用元:https://www.jpea.gr.jp/house/poweroutage/
① 主電源のブレーカーをOFFにする |
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まず、安全のために主電源のブレーカーをOFFにします。
ブレーカーの電源が入ったままの状態で気付かないまま停電が復旧し、電力会社からの通電が開始されて機器が動き出すと、
火災などの思わぬ事故につながる恐れがあります。
たとえ、停電中でも安全のために主電源のブレーカーは必ずOFFにしましょう。
② 太陽光発電ブレーカーをOFFにする |
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自立運転を使用する前には、太陽光発電用ブレーカーをOFFにしましょう。
商用電源につながったままだと自立運転しないだけでなく、パワーコンディショナが故障してしまう可能性があります。
停電した際に自立運転機能を利用するためには、きちんと手順を踏む必要があります。
各手順や操作方法はメーカーや機種によって異なりますので、必ずメーカーの取扱説明書を確認しましょう。
パワーコンディショナの運転モードを自立運転モードに切り替える。 (【自立】を示す表示、またはランプが点灯していることを確認する。)
通常、連系運転モードで作動しています。
切り替え方はメーカーや機種によって異なりますので、あらかじめメーカーの取扱説明書を確認しておきましょう。
④ 自立運転コンセントに使用したい機器の電源プラグを差し込む |
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使いたい機器の電源プラグを自立運転用コンセントにつなぎます。
その際、思わぬ事故やけがを防ぐため、接続する機器の主電源は必ずOFFにしておきましょう。
1,500Wを超えない範囲で使用しましょう。
また、雨天や曇天の場合は出力が不安定になりやすいので発電している出力はこまめに確認するようにしましょう。
自立運転モードで電気を使用できるのは、太陽が出ている昼間だけです。
自立運転モードの場合、日が沈むと運転が自動的に停止してしまいます。
翌朝、太陽が出ていても自動的に運転を再開することはありません。
そのため、翌日も停電が復旧しない場合は再度、同じ手順で手動にて自立運転を継続する必要があります。
停電が終了したら、運転モードを通常の状態に戻さなければいけません。
FIT制度を利用している場合、通常モードに戻すことで余剰売電できる状態になります。
自立運転モードのままですと売電を行うことが出来ません。
必ず元の状態に戻しましょう。
手順としては自立運転モードに切り替えた時の逆になります。
① 自立運転モードを解除する (【連系】を示す表示、またはランプが点灯していることを確認する。) ② 太陽光発電ブレーカーをオンにする ③ 主電源のブレーカーをオンにする |
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これまでの説明通り、太陽光発電を導入していれば停電時にも電気を使えます。
ただし、晴天時に発電している間しか使えません。発電できない夜間や雨天や曇天時は電気を利用出来ません。
しかし、蓄電池を導入していれば、あらかじめ電力を蓄えておくことで発電できない時も電力を供給できます。
日中に充電して夜間に利用すれば、太陽光発電を単体で運用する場合と比べて長時間電気を使うことが可能になります。
太陽光発電だけでは停電時に使える電力に限りがありますが、蓄電池を設置することで停電時でも安定して電力を供給出来るようなり、
普段と変わらない生活を送ることが可能になります。
また、蓄電池には停電が発生すると自動で自立運転に切り替える機能がついた製品もございますのでご検討されてはいかがでしょうか。
基本的に災害時にしか使わない機能ですが、停電時に慌てずに使用できるよう、平時から取扱説明書等で手順をご確認しておきましょう。
また、いざ必要となった時に動かないと困りますので定期点検の際は、自立運転機能もチェックしておきましょう。
自立運転機能を使用する場合は、必ず主電源ブレーカーをOFFにし、感電事
故や機器の故障等十分注意しましょう。
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蓄電池の購入、設置を検討されている、選び方に不安をお持ちの方は ぜひ一度小川電機にご相談ください!
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